日産“鳴り物入り”のディーゼル車にディーラー拍子抜け

環境 2008/06/29

「完全に拍子抜け」「竜頭蛇尾とはこのことではないか」。 複数の自動車業界関係者がこう酷評するのは、日産自動車が今年秋に発売するクリーンディーゼル車「エクストレイル」である。このクリーンディーゼル車は、世界で最も厳しい米国のディーゼル排ガス規制の基準をクリアしているだけでなく、2009年度に日本で実施予定の排ガス規制にも対応したエンジンを搭載。これほどクリーン度の高いディーゼルエンジンの投入は、むろん、日本で初めてである。  それなのに、なぜ冒頭のように酷評されるのか。じつは、日産は昨年8月、他のメーカーに先んじて、クリーンディーゼル車を日本市場に投入すると発表、日産のディーラーやユーザーでは「いまか、いまか」と、その期待度は高まっていた。だが登場したのはマニュアル(MT)車のみ。それだけにディーラー側の落胆ぶりは大きかったのである。  ある販売店の営業マンは「昨年からクリーンディーゼル車の発売を楽しみにしていたお客さんに『MT車では妻が運転できない』と文句を言われてしまいました」と残念がる。販売台数も「せいぜい月100〜200台も売れれば、御の字」と業界関係者は見積もる。  それにしても、なぜMT車だけなのか。ある日産関係者によると、「AT車の技術は確立されているが、低コスト化の面で課題が残っていた」という。つまり、現時点では十分に納得できるAT車が完成できなかった、ということか。  そもそもクリーンディーゼルエンジンの開発は、ホンダが先行していた。それだけに、業界内から「単に“国内初”の称号が欲しかっただけではないか」等の揶揄する声が上がるのも無理はない。 もっとも、日産はMT車のみにした理由は別にあると強調する。薄葉洋常務は「(当初、AT車の発売を見送ったことについて)社内でも議論を尽くし、正直言って悩んだ。それでも、投入する以上はディーゼルの良さを顧客に実感してもらいたい。今後の普及を考える上で、あえてMTに決めた」という。  日産によると、日本のドライバーは欧州に比べ、発進時の加速が高い走行パターンを好むという。このため、「ATでは、ターボラグのようなまどろっこしさが残るが、MTならスムーズな加速が可能で、ディーゼル本来のパワフルな走り良さが実感できる」(薄葉常務)と言うわけだ。   これを苦しい“言い訳”と見るか、日産一流の“こだわり”と見るか。いずれにせよ、2009年以降には、ホンダや三菱自動車もクリーンディーゼル車を発売の予定であり、少なくとも2010〜2012年には、その成否は明らかになるだろう。
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サンゴ産卵神秘的に 最も早い時期の確認(和歌山)

環境 2008/06/22

サンゴ群生の世界最北限とされる串本町の沿岸海域で、サンゴの産卵が始まった。同町有田にある串本海中公園センター水族館の御前洋さん(60)が確認した。これまでで最も時期が早いという。  16日から18日にかけての夜間、有田の錆浦海岸沖の水深2〜5メートルの海底で、イシサンゴの仲間のスギノキミドリイシが産卵した。数個の卵子と精子が一緒になった直径約1ミリの淡いピンク色の配偶子が、次々と放出され、神秘的な光景が続いた。  御前さんによると、サンゴの産卵は大潮の前後で、近年では6月下旬から8月下旬まで続く。これまでで最も早く観察されたのは2003年の6月23日で、今年はそれよりも1週間早い。近年、黒潮が接岸傾向にある上、今年は5月から6月にかけ、海水温の変動が少なく、高く推移したことが影響したとみられる。  今後、クシハダミドリイシやニホンミドリイシ、キクメイシなどほかのサンゴの産卵も続くという。  串本町の沿岸海域は2005年11月、世界的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録されている。
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